ShinXiaシンポジウム2024
2024 年9 月10 日、信州大学、長野大学、佐久大学の3 大学連携による「しあわせ信州」地域活性化高度人材育成プログラムの一環として、ShinXia シンポジウム2024 が松本市のホテルブエナビスタで開催されました。
本シンポジウムでは、地域と若者がともに成長するための方策を探ることを目的に、企業や自治体、教育機関がどのように若者を受け入れ、育成していくべきかについて、活発な議論が行われました。

信州大学、長野大学、佐久大学の学長による挨拶から始まり、ShinXia プログラムの概要と目的、具体的な取組の報告が行われました。
先の見えない時代における人材育成のあり方、その中での地域社会と大学間の連携の可能性が議論されました。また、若者のキャリア不安や育成方法についても深く掘り下げられ、職場での人材育成から職域や地域、そして、大学の共同育成の必要性が強調されました。
詳細は動画にてご覧いただけます。
◇主催者挨拶

困難に打ち勝つ力を育てるのが大学の役目だ。
—中村 宗一郎
信州大学 学長
専門性に加え、課題を見つけて、課題を自ら解決していく能力、これが非常に求められる。
—小林 淳一
長野大学 学長


医療職も福祉職も多様な選択肢がかなり広がっており、チャンスと捉えたい。
—坂江 千寿子
佐久大学 学長
◇来賓挨拶
本事業での取り組みは他大学のモデルとなっていくものと、今後の展開に大変期待をしている。
文部科学省 高等教育局 大学教育・入試課長
石橋 晶 氏
(代読) 大学教育・入試課 専門職 佐藤 一樹 氏

◇招待講演
「「若者を育てる」ことは難しいことか ~ 若者視点から育成策を考える」

育て方改革が必要だ。
若者が変わったのではなく、社会が変わった。
転職志向は年代を問わず高く、育成主体の拡大が必要。必ずしも定着とキャリアのワクワク感に関係があるとは言えない。
頻度の高いコミュニケーションが若者を知るヒントになる。
— 古屋 星斗氏
リクルートワークス研究所
主任研究員
◇ShinXiaプログラムの具体的実践報告 ~ プレPBL事業の学生発表

モビリティスナック
協力:(一社)信州千曲観光局、(株)ふろしきやでの学生提案
信州佐久酒蔵フィールドトリップ
主催:長野県佐久地域振興局での学生提案

◇パネルディスカッション
「地域と大学の協働 ~ 未来の人材をどう育て続けるか」

育てるという概念自体が崩壊している可能性がある。
今は、一人ひとりがキャリアの自立に向き合わなければならない。
地域で学ぶ機会が限られるデザインシンキングを大学で学べたら地域は大きく変わっていく。
— 飯野 正紀 氏
株式会社SOPHOLA 代表取締役
若者が育っていくことはそんなに難しいことじゃない。
どういうふうに学びたいかを話し合って、一緒に決めていくっていうことが非常に大切。
大学と共同して地域で人を育てていくための深いコミュニケーションが必要。
— 川向 思季 氏
合同会社キキ 共同代表


若者を育てるというよりは、マネジメント側も一緒に育つ。
地域に飛び込んで、身体で地域を感じる機会を作らないまま、何がしたいかを問われ続けるのは若者にとって酷ではないか。
—奥田 悠史 氏
株式会社やまとわ 取締役/
森林ディレクター
キャリア自立だからこそ、一人でやらせちゃいけない。
自立だからこそ、最初の一歩目はみんなでやるべき。
体験して初めて学びたいことが分かる。
地域性が強い大学であればあるほど体験がしやすくなる。
—古屋 星斗 氏
リクルートワークス研究所
主任研究員


進 行:
佐々木康浩
信州大学 教育・学生支援機構
特任教授
◇閉会挨拶
佐藤 嘉夫
佐久大学 理事
