MESSAGEご挨拶

写真: 信州大学学長 中村宗一郎

長野県の大学進学者のうち、約8割が県外に進学することをご存知でしょうか。私はこの数字に問題意識を持っており、県内の若者が県内で学びたいと思ってもらえる充実したプログラムを造成するため、この地域活性化人材育成事業‐SPARC‐に手を挙げました。

昨今、人間の仕事がAIにどんどん置き換わっていくと言われます。しかし、自ら問いを立て、ビジョンを描き、その達成に没頭できる情熱は、人間にしか持ちえないのではないでしょうか。心に火をつけるものの一つが、自由になるための学び「リベラルアーツ」であり、深く地域を知ることで、心の奥底から湧き上がってくるものこそが、起業家精神の原点になると思います。そこにAIの居場所はありません。自らが0から仕事を生み出す、そんな選択肢を持っていてもいいのではないでしょうか。

このおおらかな信州での実践を通じて、一人でも多くの若者がのびのびと自由に発想し、未来に向けた情熱と次代を担うリーダーシップが育まれることを期待しています。

信州大学学長 中村 宗一郎

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