福祉に関係する仕事は幅広く様々ですが、いずれも現状を把握し、課題に気づき、より良い変化をもたらすための工夫と柔軟な発想が求められます。
状況をよく知り、人の思いを聞き取り、生活のしづらさを解消していくという点は、福祉の取り組みも地域活性化の共通のテーマであると感じます。
人間を対象とした支援は一人で完結できるものではなく、様々な職種の連携によって成り立つものです。周囲との協力は必要不可欠で、そのための対話的コミュニケーション、自己理解や相互理解も大変重要になってきます。
フィールドの異なる他大学生との交流やディスカッション、体験を通して学ぶ、地域課題解決型 PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)では、自由で豊かな発想力と、他者と協働して物事を推進するための力を養えることでしょう。
地域活性化人材育成事業~SPARC~での学びは、視野を広げ、社会に出た際の大きな支えとなるはずです。自ら働きかけ、周囲の人と人とを繋げられるような人材が育まれることを期待しています。
専門分野を超えた学びの機会、ぜひ楽しみながら存分に取り組んでください。
佐久大学学長 坂江千寿子